ロフォーテン諸島ボルダリング2018

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2018年にロフォーテン諸島へボルダリングへ行ったときのお話。1年ぶり2度目の訪問。今回は友達と一緒に。時期は8月、機中2泊、現地5泊の8日間の日程です。


1-2日目(移動日、オスロ観光)

タイ航空利用で成田→バンコク→オスロ。観光した後、SASの国内線でエヴェネス空港(EVE)、レンタカーでスヴォルヴァーという経路。

タイ航空のCAさんが搭乗のときに「サワディーカー」と挨拶してくれて、雰囲気あってとてもよい。機内食も美味しかった。

バンコク・スワンナプーム国際空港(BKK)には1時間遅れで到着するも、オスロ空港には30分早く7:00前に到着。エヴェネス行きの飛行機は15:55発なので、先にチェックイン&荷物を預けて、市内観光しに国鉄NSBでオスロ駅へ。

前回のレンタルWi-Fiは速度がいまいちでまともに使えなかったので、今回は日本で海外対応プリペイドSIMを買っておいた。普通に使えて快適。

バスで移動してフラム号博物館へ。

市庁舎前でお馬さん発見。イベントか何かで、中には入れなかった。

Freiaの直営店。広くはないけど品揃え豊富。

オスロ大聖堂でスラブの練習に励むハトさんたち。

カフェでお茶して、オスロ空港に戻り、エヴェネス空港へ。

今回、レンタカーはEuropcarで。「VW Golf Estate または類似の車種」で予約したらTIGANでした。中型車クラスからSUVにランクアップされたようだけど、Golf Estateがよかったな。

スヴォルヴァーには21:30頃に到着。8月のノルウェーはこの時間でもまだ明るいのだ。


3日目(エリアを回りながらReineへ)

Svolværのスーパー、COOP Extraで買い物をして、今日の宿泊地 Reine (レイネ、レーヌ)に向かいながら途中のボルダーを登る。

この日最初に訪れたのは、 Svolværのある Austvågøy (アウストヴォーグ)島の西側、Lyngvær の La Perlaというエリア。

ちなみに、”øy” は「島」の意味らしいので、 Austvågøy島って言うと頭痛が痛い的なことになりますが、分かりやすいのであえて使います。

「道路から岩が見える」とトポに書いてあるけど、よく分からず。草地を森の方へ歩いていって、探し回ってようやく発見。トポの写真よりも草木が生い茂った様子。

Front Crack (5B)
Triple Cracks (6A) をトライするT氏

何度かトライして Triple Cracks を完登。少しバランシーなところもあって、面白い課題でした。

Vestvågøy島 Valberg の Risryggen 。トポの表紙のボルダー。去年来たときより潮が満ちていてトライはちょっと無理。

絶妙なバランスの佇まいで、改めて美しいボルダーだなぁと。

Velberg からほど近い Justad の Trolldalstjønna 。カンテを登る King Fisher (7a) はまったく歯が立たず、下降路から登って景色だけ頂きました。

雨がパラパラ落ちてきてカッパを着ることに。朝は晴れていたのに~

小雨が降ったり止んだりする中、クルマで移動しながら、雨が上がったら登るという感じ。

岩は湿っぽいけど、登れないことはない。

程よい難度の課題がいくつかあって、楽しい岩だった。上の写真のラインは登れず。

レイネのB&Bに到着して一息。レイネは観光地だけど、人が少なく落ち着いた雰囲気です。フィヨルドの切り立った岸壁に囲まれていて、非日常感たっぷり。

少し歩いたところにあるレストランで夕食。


4日目(雨…)

この日は本降り。とても登れそうにないので観光することに。

昨日のレストランの向かいのアウトドアショップ。ロフォーテン諸島名産の干し鱈の頭ですな。口でかっ。

T氏の希望で、ロフォーテン諸島の最奥の街 Å (オーと読む)のパン屋さんに来てみたのだが、中は誰もおらずガランとしていて、パンを焼いた残り香だけが。営業時間終了でした。残念。

このあと、 Å の街をぶらぶらしたり、B&Bの向かいのギャラリーに行ってみたり。

B&B裏手のウッドデッキ。

野良かもめ。

可愛いデザインのビール。醸造所はトロムソにあって、世界最北なんですって。


5日目(Bunes Beach)

この日は、船でしか行けないBunes Beachのボルダーへ。B&Bの目の前がフェリー乗り場。出発時刻15分前が締め切りというので、30分前くらいに行ってみると、すでに行列が。

事前にWebで調べた情報だと現金払いのみだったけど、カードOKでした。天気はいまいちパットしない。

20席くらいの小型のフェリーに30人くらいが乗り込んで結構窮屈。レイネフィヨルドの湾の中を周遊し、何カ所か停泊するのだけど、思っていたのと違うコースで、よく分からない発電所みたいな場所で大勢降りていくし、ほんとにBunesに着くのかかなり不安になる。船内放送はノルウェー語でさっぱり分からんし。

見ていた時刻表とは違うコースをたどって、最終的にはBunesに到着。

船着き場からしばしトレッキング。

別荘地なのかな。船じゃなと買い物もできないし、定住している人はいるのだろうか。

ちょっとした丘を越えてBunes Beachに到着。しかし、ここで土砂降りに。

食事などしてしばらく待ったら雨も上がって、風で岩が乾いてきたので、ビーチの入り口にある岩にトライ。やっぱり湿っているせいか、全然登れない。

さらに海寄りの斜面にある岩へ移動。これが今回のお目当ての課題、America。トポの写真より実物は大きいし、結構かぶっていて、かっこいい。

時々小雨が降って、しばらくすると乾いての繰り返し。ハングしている下部はあまり濡れていないので、様子を見ながらトライ。

ジムっぽい大きな動きの課題で楽しい。リップ取りまで行ったけど、上が濡れていて、滅多にしない危ない落ち方をしてしまった。上の写真がその瞬間。腰から落ちてます。

T氏がマットを動かしてくれたおかげで助かった。ありがとう!

T氏はヒールをかけてマントル返そうとするところまで進展。しかし、この後ヒールがすっぽ抜けて着地に失敗し、足をグネってしまいました。さっきは助けてくれたのに、上手くスポットできずに本当に申し訳ない…

当たり前だけど、濡れている岩は危ないっすね。乾いていれば登れたろうに。でもさ、ここまで来たからには多少リスクを取っても登ってみたかったんだ。

怪我もしちゃったし、船の時間もあるので退散。

Reineに戻った後、トナカイ肉が食べたいということで、クルマで片道1時間かけて、Leknesのスーパー REMA 1000 へ買い出しに出かけた。

T氏の足が心配で、アイシング用の氷を探すも売っておらず。湿布もなし。

ホホホ、グリーンジャイアント、久しぶりに見た。日本でもまだ売ってるのかな。CMが懐かしい。

夜、といってもまだまだ明るい。時間の感覚がおかしくなる。

今回泊まったB&B。小綺麗で良いところでした。朝食も必要十分で美味しかった。小さな歯磨き粉のチューブみたいになのに入ったタラコペーストがお気に入り。お土産に巨大な歯磨き粉サイズのチューブを買ったのだが、Evenes空港で没収されてしまった。


6日目(Kvalvika Beach)

昨年も来たKvalvikaへ、1年越しの宿題を終わらせに。トレッキングが1時間半ほどあるので、足の痛いT氏はアプローチの入口で別れてクルマで観光することに。

去年と同じコースを辿る。時間節約のため写真は最低限に、と思いつつもきれいな景色なのでついつい立ち止まって写真を撮ってしまう。

前回はぬかるみで苦労したので、日本から用意してきたアイテム。

前日に雨が降ったせいで、去年よりも道がぐちゃぐちゃ。でも、不意にぬかるみにハマっても全然平気。とても良いです。

ココナツフレーバーのチョコ。めちゃ美味しくて、かなりヒット。

あらためて景色の良いトレイルだな、と。人もいなくて静か。

人はいないが羊はいるのだ。

宿題の岩に到着。

1年ぶりでムーブを思い出すまで時間がかかった。相変わらず核心がつながらない。

けっこう打ち込んだけど時間切れ。最後に核心以降をトライして、ヨレている中、無理やりマントルを返して、なんだか満足した。遠いところに登れない課題を残しておいてもいいかな、と。

来た道とは違うルートで帰路につく。こちらのビーチからちょっとした岩場を越えるともう一つビーチがあり、けっこう人がいた。テントを張っている人や、サーフィンしている人も。あの特徴的な岩山も登ってみたいな。

帰りのトレイルの終わりのあたり。こちらの方が道がよく距離も短い。けど、やっぱり行きのルートの方が断然おすすめ。

車道に出たところの駐車スペースでT氏と落ち合った。 聞いてみたら、3日目に登れなかった岩にトライして完登したとか。すごい。

翌日帰国なので、この日はEvenes空港とスヴォルヴァーの中間あたりに泊まることに。3時間半の道のりを移動。

途中、スヴォルヴァーの手前の街で食事をすることに。ピザとステーキ。やっぱり量が多い。

いつまでも明るいので、時間を意識せずにくつろいでいたのだが、気がついたらなんと22時半過ぎ!チェックインは0時までで、まだ1時間半くらいかかるのに。やばい!クルマを飛ばして宿へ向かう。昼間の疲れが出て睡魔に襲われ、かなりしんどい。結局宿についたのは0時過ぎ。建物に人気はなく、鍵もかかっている。電話してみたが繋がらない。考えてみたら、レストランで気がついた時点で電話しておけばよかったのだが。疲れと沈まない太陽でちょっとおかしくなってました。

そこへ女性が一人現れて、その人によると、事前に電話をしておけば、ポストにキーを入れておいてくれるシステムだとか。自分たちの部屋のキーはないので、一緒に入るわけにもいかず。近くに泊まれるところもないので、仕方なく空港へ向かうことに。

空港周辺にもその時間に泊まれる場所は見つからず、トホホな感じで車中泊となりました。初めてNo-Showしてしまった。翌朝、T氏が宿へ電話して交渉してくれて、キャンセル料はなしでOKに。

朝日が沁みる。最後にやらかしてしまったけど、今ではよい思い出です。笑


ロフォーテン諸島は、豊かな自然の中でゆったりとした時間の流れる素敵な場所です。別世界という言葉がぴったり。岩壁がそこら中にあるので、ルートクライミングも面白そう。冬はスキー・スノボも楽しめるみたいだし。何年かしたらまた行きたいなぁ。

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