大山へ登ったみなさんと丹沢塔ノ岳へ。「日本三大バカ登り」を回避すべく、花立の東、作治小屋までタクシーで行って楽をしようと思ったのだが、道が悪いという理由で乗車拒否されそうになった。運転手さんの冗談半分のグチに笑いつつ、悪路に揺られて小屋前の河原に到着。アルプスや東北の山の麓ではしばしば出くわす荒れた林道だけど、丹沢でお目にかかるとは。。。

　小屋から大倉尾根出会までコースタイムで1時間10分。思った以上の急坂で時間がかかってしまう。途中日差しもあったが、尾根に着いたころにはガスの中。ほどほどに休憩を挟みつつ、程なく花立山荘に到着。山バッジを買いたかったが山荘には置いてないとのこと。時間も時間だったので迷ったが、せっかくなので山頂を踏むことに。

　山頂下では鹿の親子がお出迎え。最後の階段を詰めると広い山頂に到着。展望は無い。鍋割沢が霞んで見える。それぞれ思い思いに休憩。まったり・・・。お湯を沸かしてコーヒーを飲む。至高の一服。

　雲行きが怪しい。遠くで聞こえ始めた轟が近づいてくる。ひと雨きそうな雰囲気なので、そそくさと山頂をあとにする・・・前に、尊仏山荘へバッジを買いに走る。
「あぁ、ちょうど売り切れちゃったよ。また来てねぇ?！」
「また来まーす！！」
今回は２度もフラれてしまった。

　思えば学生時代から何度この山頂を踏んだことか。担ぎ上げたであろう石たちにノスタルジーを感じつつ記念撮影。

　ひたすら下山。花立で待っていてくれた子と合流。スコとは戸沢への分岐でお別れ。大倉尾根をひた下る。駒止茶屋でパンツ一丁のおじさまのセクシーアピールを横目に流しつつ、下り道は良いペースで進む。見晴茶屋は新しい小屋を建てたのか、古い小屋を取り壊し中だった。ほの暗くなってきた道を最後のひと下り。

　大倉登山口に着いた頃には街灯がともる時間になってしまった。最後の記念撮影をしようとしたところオスのカブトムシ発見。何はともあれ、みんな元気に下山できて一安心。馴染みの山の仲間と初々しい山仲間に囲まれて、心地よくも新鮮な山登りでした。